目次
先刻GMOソリューションパートナーさんから電話営業がかかって来ました。
まぁそれは良いんですが、色々と長ーい前段の後に「それで要件は?」と聞くと、J-Guard(ジェイガード)という広告枠の営業である事が分かりました。
J-wordは昔から営業が盛んだったので知ってましたが、J-Guardという新サービスを出していたなんて知りませんでした。
色々伺った中で、サービスの触れ込みとしてはこんな感じ。
- Yahoo!の検索結果に”御社だけの”特別枠をご用意!
- 1キーワード【福岡 ホームページ制作】固定で絶対に上位表示!
- 今回だけ特別にGoogleの検索枠も無償提供!
- 諸々込みで30万円(税別)ポッキリ!
ふむふむ・・なるほど。
一見、悪くないのでは?と思うような内容。
実際弊社もリスティングをやっているので、ホームページ制作のリスティングだと月に10万ぐらいは割とすぐに消化します。
そこで、このJ-Guard、本当に効果があるのか?検証してみたいと思います。
旧 J-word(ジェイワード)と新 J-guard(ジェイガード)の違いは?
J-guardは新しいサービスなので聞き慣れない方も多いと思いますが、「J-word」なら聞いたことがあるという方もいらっしゃると思います。
こちらは昔からありますが、どう違うのでしょうか。
旧 J-word(ジェイワード)とは
まず、J-wordはYahoo!の検索結果の一番下に出てくる検索広告枠の一種です。
この枠を、固定キーワード(【福岡 ホームページ制作】等)で検索した際に、”必ず”表示させるというもの。
月々の費用はJ-word公式サイトにもあるように、自社名や自社サービス名での検索のみだと、レギューラーキーワードプランで、60,000円(税抜)で12ヶ月契約、業種やサービスのジャンルだと、プレミアキーワードプランで100,000円(税抜)〜250万円となっています。(※サイトが古くて消費税計算が5%になってますが・・)
いくつかのワードで検索してみましたが出てきませんし、サイト上の金額もいい加減なので、現在はもうサービス終了しているものと思われます。
旧 J-word(ジェイワード)は効果あったの?
少なくとも、私が見る限りは「費用対効果は薄かっただろう」と言わざるを得ません。
その理由としましては、
- 広告枠が下すぎて誰も気づかない(クリックされない)
- キーワードが限定的すぎて誰も検索しない
が挙げられます。
まず誰も気づかないという点ですが、基本的に検索ユーザーは、検索結果上位3位ぐらいまで、見ても5位ぐらいまでしか閲覧しませんので、検索結果の下、ましてページ送りの下など誰も気づかないでしょう・・。誰も気づかない=誰もサイトに来ないという事です。
そしてキーワードが限定的すぎるという点においては、例えばホームページ制作なら「福岡ホームページ制作」を年間10万円で契約しても、それに近いワードである「福岡ホームページ製作」や「ホームページ制作福岡」では全く表示されなくなりますので、検索数は月に500件も行かないでしょう。その中で多く見積もって5人サイトに来れば良い方でしょう。
以上の点からJ-wordは全く効果がないだろうと思われます。
新 J-guard(ジェイガード)とは
それに対して、J-guardは「新しいサービス」であると伺いました。
J-wordと何が違うのかというと
- 検索のリスティング枠の上位3位に絶対表示させる
- 金額が異なる(J-wordよりかなり高い)
- 今だけGoogleもつけます
- 利用者の多いスマホに限定しています
となっております。
1.検索のリスティング枠の上位3位に絶対表示させる
これはどういう事かというと、J-wordだとYahoo!の検索結果の下〜〜〜の方にあった広告が、通常のリスティング広告枠の上位に必ず表示させるというものです。
この差はかなり大きいと思います。この枠内ならきちんと利用者の目に止まりますのでクリックは見込めます。
しかし、結局費用対効果がいいのか?という点はまだ分かりません。
そこでもう一つの特徴であるこちらを見てみます。
2.金額が異なる(J-wordよりかなり高い)
金額がj-wordと比べかなり上がっています。電話営業の人曰く、
- 30万円(税別) / 6ヶ月契約
だそうです。弊社はホームページ制作という比較的客単価が高い商材を売っておりますので、業種によってはもう少し安くなるのかもしれません。
しかし、J-wordの同ランクプラン(10万円/年)と比較すると、約6倍です・・。
これはかなり大きな効果が見込めなければ、それなりに痛い金額ですよね。
3.今だけGoogleもつけます
更にGoogleのリスティング広告枠も同様にサービスしますとのこと。至れり尽くせりに見えますね〜。
4.利用者の多いスマホに限定しています
はい、もうこれが出た時点で話終わりです。笑
これが無ければそこそこまともなサービスだったのに・・。スマホに限定したら検索数圧倒的に減るでしょうが!半額でも高いわ。
結局J-guard(ジェイガード)って効果あるの?
ここまで見てきて、J-wordからするとなかなか進化しているな〜という印象ですが、結局の所効果あるんでしょうか?
結論から申し上げると、個人的には「業種にもよるが、費用対効果は極めて薄いだろうな〜」と思います。
その理由としましては、
- キーワードが限定的すぎて誰も検索しない(J-wordと同じ)
- スマホ限定のせいでさらに利用者が絞られて誰も見ない
となります。個別に見ていきましょう。
1.キーワードが限定的すぎて誰も検索しない(J-wordと同じ)
これはJ-wordと同じですが、「福岡ホームページ制作」はヒットするが、「ホームページ制作福岡」はヒットしないなどの現象が発生し、実際の表示回数がかなり限定されます。これはリスティング広告では”完全一致”という方法です。(完全一致についてはここでは詳しくは話しません)
上記ワードがどれ位検索されているのかは、すぐに調べる事ができます。
試しに「福岡ホームページ制作」で調べると、Googleだけで月に470件程度の検索がされていることが分かりました。
これは表示回数と考えると非常に少ないです。仮にYahoo!が同じ検索数だったとしても月に940件です。
その中からサイトに来る人は全体の5%前後ですから、月に47アクセス見込めれば良い方という事になります。月換算5万円で47アクセスですね。
クリック単価に直すと1クリック1063円となりますが、該当キーワードでのクリック単価は普通にリスティングを出稿すれば362円となっております。
約3倍ですね・・。
2.スマホ限定のせいで検索数が少なすぎて誰も見ない
嗚呼、ここから更に絞り込まねばなりません・・。
スマホユーザーは一般的には7割以上と言われていますが、実は業種によります。
飲食店やイベント情報などエンドユーザー向けのサービスは9割以上スマホになる傾向もありますが、BtoBの業種で特に弊社のような高額商品を扱う業種は大体7:3ぐらいでPCが多いです。
つまり7割のユーザーを47アクセスから弾きます。
はい、残すはわずか15人となりました。
月に15アクセス、6ヶ月で90アクセスあった所で、何も生まれませんね。問い合わせが来て成約まで1件あるかないか。それだと元取れないですね。
1クリック3333円で、計算上はリスティングで出稿する約10倍の金額になりました。
まとめ
いかがだったでしょうか。
あくまで弊社の業種で計算した結果、個人的に難しいという判断をしたものですので、J-guardが全く効果無いわけではないでしょうが、私個人の意見としては「普通にリスティング広告出稿したほうが安いだろう」と思います・・。
また、気になる点として「クリック単価も弊社負担します!」と営業マンが言っていた事から推察するに、単に「リスティング広告を完全一致で出稿してるだけ」なのではないかと思います。
という事で当記事ではJ-guardについて考察してみました。
サービスとしては(スマホに限定しなければ)悪くないのですが、やはりウェブ広告の知識のない素人さん向けのサービスなのかなと思います。
また、弊社アダプター株式会社では、Web広告の出稿・運用代行も行っておりますので、
「WEB広告を出したいけれど、どのような方法があるのか分からない・・」
「どれぐらい費用がかかるのか分からない・・」
「SNS広告ってどうなんだろう・・」
など、ウェブ広告のご相談も受け付けております。
ウェブ広告でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談くださいませ。
※当記事はあくまでも私個人の意見であり、J-ward及びJ-guardの効果を測定したものではございません。
※当記事に出現するクリック単価、表示回数などの数値は、サービスの金額と該当キーワードを元にGoogleキーワードプランナーの数値を元に試算したものであり実際の数値を保証するものではございません。
※当社はGMOソリューションパートナー様及び、当記事に出現するサービス(J-guard及びJ-word)とは一切関係ございません。